自作過去作シリーズHAMMER COMP

次の自作ネタとか改造ネタをどうするか思案中、どうもボクです。

 

今回もタイトルの通り過去作のご紹介です。

またまた界隈では人気のメイド本ことド素人のためのオリジナル・エフェクター製作より、コンプレッサー自作したのを引っ張り出します。

 

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左はHammond1590Bサイズ、右は同Aサイズで製作。

自分用かつ実験的に作ったので無塗装かつシール等もなしですww

 

先に作ったのが左で、作例では2つしかコントロールがないところを、OPAMP増幅部にポットを追加しさらに音量増大を狙ったMODです。

結論から言うと、不要でしたww

固定抵抗で約20倍くらいには信号増幅されており、STRONG(アウトプットのコントロール)で十分でした。同じOPAMPで増幅されているため、どっちでゲイン稼いだところで大してキャラクターは変わりませんでした。無念。

 

しばらくたったある日、歪み前段のブースターに悩み、この自作コンプを突っ込んだところ、アリかな程度だったのですが、ボードに入れるにはサイズダウンが必要でした。

実際レイアウト図を眺めていると詰めればもっと小さくできるのでは?あわよくば1590Aサイズに収められるのでは?と思い立ち、設計を見直しました。ついでに配線材等材料も当時のボードに合わせて見直しました。

 

仕上がった基板の比較。2control仕様にはしましたが、増幅率とこの回路の肝であるダイオードは交換可能にしてあります。

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ケースに収めるとこんな感じ。

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スイッチやポットは小型のものを使っているので割高です。

ポット周りの配線はもともと小型ポットが基板実装用のため、かなり力技で配線してます。とてもオススメできないww

相変わらず手作業ギリギリの穴配置です。

OPAMPは微かに奮発?してJRC4580を使用。交換可。

ダイオードは1N60、1N914、1N4001あたりを気分で変えてます。

 

SEEKを絞れば、かなり素直なOPAMPブースターとして、SEEKを上げておいしいところを見つければ、いい意味で古臭い感じのコンプ感を味わえます。

画像をご覧の通り、かなり単純というか、コンプレッサーとしては最低限のパーツ点数で構成されているので、高性能でなくてもいいからなんかコンプに触りたいなーみたいな方にオススメです(≒私)

方向性的にはダイコン系に近いのかな?ほぼコンプレッサーを使わず(特に単体エフェクターとしては所持しておらず)に生きてきたので詳しくは語れませんが、ナチュラルにかかるものではないので、かけっぱなしよりは「ここぞというところで個性を出すエフェクト」として使うタイプかと思います。

 

結局、個人的にはクリーンブースター~コンプより、若干歪むか歪まないかくらいのODを歪み前段でゲインブーストとして使用する方が性に合っていたので、本機自体はお蔵入りとなってしましました。

しかし「自作するならより小さく収める」のが趣味な僕にはステップアップに一役買ってくれたかなと思います。

また、歪ませないカッティングだらけの曲とかやることになったら引っ張り出そうかなとか思ってます。

 

件のメイド本は、「ド素人のための~」と銘打っているだけあって、歪みなんかでもかなり余裕を持ったレイアウトで紹介してくれています。

ノイズとか細かいこと考えなければ、レイアウトをかな~り詰められるものも多く、前回ご紹介のプリアンプのように「小型化して複数の回路を詰め込む」なんてのも夢じゃなかったりします。

とくに、これ系のアナログかつ原始的な回路でノイズガーとか言い始めたらキリがないので、詰められるだけ詰めたらいいと考えてます。おまじない程度にオーディオグレードの電解コンデンサで電源周りをローノイズ化するくらいでしょうか。(これに関しては、個人的に実際出音が変化すると感じるので好みのコンデンサを積むようにしてます)

自分自身、専門的に勉強したわけでもなく独学でやっているため、このあたりは賛否両論、こだわりも人それぞれですので異論反論あるとは思いますが、それも自作の醍醐味と思えば楽しいですね。

 

回路図から基板レイアウト起こすのに、いいフリーソフトないかな~と考える今日この頃です。

 

ではでは。