Timmyクローンつくってみた

過去一でしんどいです。お久しぶりです、どうもボクです。

 

先日ボードをいぢくり回しながら、ゲインブースター段のOD考察をしてましたところ、久々に引っ張り出したDanelectroのCoolcatシリーズよりCTO2 TransparentOverdriveがハマりました。

 

いわゆるCTO2

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ボクのCTO2

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以前ライブで使用する際に、あまりにもつまみ操作がしにくかったため、別のケースにノックダウンしました。

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基板パターンから各コントロール、IN・OUT等のラインを探し

使えるPOTは使いまわし、2段特殊POTはそれぞれ単独のPOTに交換、分離。

POTからグランドの配線はケース内でつなぐなど、なるべく配線を最小限にできるように工夫してます。

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本家基板の電解コンデンサは画像基板の裏側にOSコンが表面実装されていますが、作業中に一つ取れてしまったため当時在庫に会ったFineGoldな電解コンで代用しています。

他にもフィルムコンを交換していそうな形跡がありますがイマイチ記憶が曖昧ですww

 

見た目は頑張ってみましたが、逆に稚拙さが目立ってしまいました・・・

当時実験的にやっていたアクリル板で柄を挟み込む外装処理。

印刷した柄をラミネートして切ったり加工してみたりして、アクリル系の透明板で挟み込んでます。

板のサイズ感とか印刷および加工の精度とかそもそも塗装が~とかそれ以上にセンスが・・・とか、突っ込みどころが多すぎますねww

 

そんなんですが、ボードに収まれば使おうかと思ったんですが、現状このサイズはボードのどこにも入り切りません。

ちなみに現在のゲインブースターはMooerHustleDrive、つまりミニサイズ系エフェクターです。

 

んでふと本家TimmyOverdriveの回路図を見てたら、思いのほか単純な構成だったのでこれはイケる!!と思い、ボードに入るギリギリでMXRサイズでの自作を企画しました。

 

企画時点ではTimmy系の回路図や比較動画等漁ってましたが、製作準備を始めてからはろくに記録を残さずほぼ一気に仕上げてしまい、画像が少ないww

 

汚い手書きレイアウト(のちに発覚する誤りアリ)

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実際に基板に書き入れるときに電源やグランドの配線を基板上で接続するように調整してます。

 

手順進んで基板。TC10044チャージポンプICを利用した約17V昇圧回路を追加しています。

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レイアウトは回路図と他の方があげているレイアウト図を基に、POTやスイッチに直接設置する変態レイアウトで作製。(これがのちに悲劇を生む)

 

ケース穴あけ

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ボール盤なしで電動ドリル+リーマーでやっている割にはきれいにかつ短時間でできるようになってきた気がします。

ステップドリル買ってから効率が爆上がりしてますが、6mmから2mm刻みに上がっていくもので、この手のパーツのドンピシャサイズを所持しておらず(インチ企画なのか奇数mmなのか)、微調整は必要なんですよね。エフェクター制作サイズ欲しいww

 

一気に配線接続まで

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クリッピングは本家の1N4148対象クリッピングクリッピングなしを選択できるようにしています。くみ上げ後、ダイオード非対称、2N7000FETクリッピングなども試しましたが、これだけ残すことに。

ほんとならON-OFF-ONスイッチで3ポジション使えるようにしたかったのですが、在庫のスイッチはON-ONのみだったので最低限で作ってます。

メイン回路のICは本家を踏襲し4559。

主となる歪みとして使うなら4558系のICにFETクリッピングを試してみたいところですが、今回は歪み前段のゲインブースターなのでクリッピングなしが主な使用用途になりそうです。

 

配線材は、

バイパスライン:OYAIDE 純銀線

基板配線:OYAIDE 102SCC

はんだは、

電源周辺・バイパスライン:OYAIDE SS-47

基板・その他:Kester44

いつも歪みならBelden類似+Kesterで組むのですが、今回はワイドレンジなブースター的活用を目的に作っているので基板以外はOYAIDE中心の製作にしてみました。

さすがに基板までSS-47で組むとパンチがなく下手したらハイがギラギラ過ぎて使い物にならなくなる可能性があるので基板はKesterを使用しました。

 

いつもはテストを重ねて組み込むのですが、取れる時間が限られているので、いろいろチェックをすっ飛ばして最速で組み上げ。

いざテスト。

 

我ながら腕を上げたといっていいのか、組み上げ一発で音が出る。

が、しかし、歪み加減がおかしい・・・?

 テスト時は基本的にすべてのつまみを絞って音量当たりから徐々に各パラメータを上げながら音を確認するのですが、一発で音が出たのはいいがDrive絞ってるのにえらい歪んでるんです。

これは歪み過ぎでお蔵入りか?どこまで歪むんだ?と思いDriveを上げてみたんですね。

すると・・・音量&歪みが落ちる。

 

結論、DriveのPOTの1番3番配線逆になってましたww

 

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普通なら配線を入れ替えればいいのですが、ご覧の通りガッチガチにパーツ直付けしてしまっているので修正できませんでしたww

自分用だし(面倒だし)まあいいか・・・

 

音質自体は非常に良好。若干低音に音割れ感がありますが、なんでだろ?

ちなみに回路的に変わっているのは、

・入力→グランドにつながるインピーダンス抵抗(?)が、2.2MΩを持っていおらず、1MΩで代用している点

・入力直後のカップリングコンデンサを403を104にするつもりが105をぶっこんでしまっている点

・一部抵抗の数値が手持ちになかったため適当に直列で近い抵抗数を作っているところがある点

・EQのPOTは50kAがデフォルトですが、Aカーブの在庫がなく、Bカーブで代用している点

・クリッパースイッチのDIPスイッチを省略、手持ちのON-ONスイッチの片側のみダイオードクリッパーに、もう片方はオープンのままクリッピングなしができるようにしている点

・チャージポンプICで電圧を上げている点

・自分用なので電池環境は排除、入力ジャックをモノラルジャックを使用している点

 

入力段が若干怪しい感じがありますが(カップリングコンデンサでカットしたい低音が通ってしまっている可能性あり)、目に余る不具合が出たら調整しましょうか。

まだまだ勉強不足ですね。

 

さて肝心の使用感ですが・・・

軽く試したところですが、これは良い!!

どのパラメータもかなりふり幅が広く、使い勝手がすごくいい!!

太くもギラギラにもできるし、ほぼクリーンからヌケのいいODな歪みまでカバーできる。

なにより音抜けがすごくいいのでかけっぱなしにしたくなりますww

ネットのレビューだとどうしてもメインの歪みとしての紹介ばかりで、ブースターな使い方に特化した音質確認ができなかったので、ダメ元でしたが想定よりいいできになったかなと思います。

 

LED光らせ

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余ってた高輝度赤3mmです。正直あまりこだわりはないですww

 

仕上がり

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あとで見るとテプラで作ったシール位置ズレてんな~残念

Driveつまみが逆作用なのでスペル逆にしましたww

 

久々の自作リハビリにはちょうどいい感じの回路でした。

ただの趣味自作ではなく、実用目的で作ったものがうまくいくと気分がいいですねww

 

ここ数か月、職場の人員不足で多忙をきわめ、なかなか更新できませんが、また自作やボード改善に取り組みたい今日この頃です。

あとゲームもやりたいww

 

ではでは。