年始は毎年バタバタですね、どうもボクです。
作りたいエフェクター案を練りつつ、過去一番めんどかったやつをご紹介します。
元ネタは愛読書であるエンドウ.氏著書の「ド素人のためのオリジナル・エフェクター製作」より「3EQ Contllorer」です。
ずっとお世話になっている本なのでいずれちゃんと紹介したいと思っておりますww
さて今回紹介の自作プリアンプですが、OPAMP非反転な3バンドEQ付プリアンプです。
これより以前、1chで作ったときはうまく使えていませんでしたが、あるとき音作りに困って引っ張り出し、ある程度使い方を理解してからは最前線で使っていたので、実力は折り紙付き。
この機種をブラッシュアップし、さらに2ch化していきました。
まずはケースに穴あけ。
この時点で、自分史上最多の穴の数。とてもしんどかった。
のちのパーツ配置を考えると誤差は許されない。かなりギリギリの戦いでした。
卓上ボール盤なんて持っていないので、電動ドリルとリーマーで手作業です。
この手の作ると、まぢでボール盤欲しくなります。
そして塗装。
フツーに黒+艶消しクリア。塗装はあまり得意ではないです。
奥は同時期に作ったパッシブA/Bボックスのハコ。割高だけど自動車塗装用のスプレー使ったらきれいにかつ簡単に仕上がったので、予算があるときは選択肢に入れてもよいですね。カラーバリエーションも豊富ですし。
別に作った基板群。EQにからむ抵抗とコンデンサはソケットにして微調整できるようにしています。
バッファー、プリアンプ2基にブースター、チャージポンプICを使った昇圧回路。
ケース内の信号回路は以下の流れです。
インプット
↓
バッファー
↓
ブースターON/OFF
↓
プリアンプON/OFF→プリアンプA/Bセレクト
↓
アウトプット
電源部ではプリアンプとバッファーを昇圧(18V弱)
チャージポンプICの電流量には限りがあるので本来は複数台賄うのはきついのですが、ブースターを外してギリ足りました。
ケース内のパーツ配置。
チャンネル表示はLEDを仕込めるポットを採用。
これでケースがLEDだらけになるのを回避できました。
基板配置。
ごっちゃごっちゃ。
もう一度は作りたくない。
ノブ配置前のテスト。
外観。mooerのスイッチハット、安いのに使いやすいです。
回路の話。
OPAMPですが、赤チャンネルにはJRC4558、青チャンネルにはJRC4559を採用。
比較すると4558は太い音が得意。増幅率をさらに上げるようゲインつまみを追加。
単体でゴリゴリ歪むタイプのエフェクターではないのですが、骨太に鳴らすときはこっちのチャンネルを使います。
4559はキラキラギラギラした高域が特徴的。正直これがたまらんのです。
低音リフには向かないとは思いますが、分離感もよいので、コードバッキングやカッティングが主な自分には最適です。キラキラアルペジオ最高です。
他にもOP072等も試しました。MOSFET入力のOPAMPはそれなりの癖があって面白かったのですが、今回のイメージとは合わず。RC4559も在庫にあったので試しましたが動作せず。Why?
また、あんまりビンテージとかディスコン部品は使いたくないのでほぼ現行品で組んでます。とくに電源周りはオーディオグレードのコンデンサを使ってノイズ対策をしっかりしていきました。
EQのコンデンサー容量のアレンジは・・・微調整しましたが細かい数値は忘れましたww
チャンネル切り替えは4PDTスイッチを使ったループセレクター回路を使用しました。1アクションでチャンネル切り替えできるのは一つ重要なポイントです。
バッファーとブースターはSHOとか同LandgraffMODとかの回路です。
OPAMPブースターの方が増幅率は稼げますが、SHO系の方が音的に好みなのでこっちを選択。ソロ用ブースターは別にボード下段に配置されているのでゲインブースター的には十分です。
アナログなパッシブEQなのでコントロールに癖があり、なかなか使い込みが難しい機種ですが、自分の音作りにうまくはまれば外せない逸品になりえるように思います。
エフェクター接続順の関係でループスイッチャーに収まってますが、本来は直列でOKな仕様なので、いずれボードを改修したいと考えてます。
苦労した分使えるし、見た目も頑張ったので満足いく出来になりましたが、こんなめんどくさい工作はもうこりごりですね(やらないとは言っていない)
バンド活動は休止中の作品ですが、今後バンド活動に復帰する際はこのプリを中心に音作りするようになりそうですね。
ちゃんとギターを弾く時間もなかなか取れていませんが、やりたいこと、作りたいものは山積みな今日この頃です。
ではでは。