新作ループセレクターやらプリアンプの筐体移植手術やら

謎の咳が続いて腹筋がぶっ壊れてます。ついでに6つに割れてくれないかしら。どうもボクです。

 

さて、かねてより妄想を膨らませていた、プリアンプのチャンネルをリレー式に変更したいと考えておりましたが、実現に向けていろいろ作ったのでご紹介です。

 

まずは、もともと歪み2台のON/OFFコントロールを担っていたスイッチャーの作り直しから…

元のスイッチャーは、リレーで2つの直列ループをそれぞれON/OFFする仕様のため、TRSケーブルのステレオ端子をフルに使用しておりました。

そして、システムのコアであるBossMS-3のCTL OUTはステレオ1口のみ。

つまり、プリアンプの制御に使える端子が余っていなかったんですね。

 

そこで、

・MS-3の1つのループに歪み2台とプリアンプ

・各歪みのON/OFFを直列ループスイッチャーで制御

から、

 

・歪み2台を1ループに、プリアンプを後段別ループに配置

・歪みのON/OFFはループのON/OFFで制御、2台の切り替えを並列ループセレクターで行う

・MS-3のCTL OUTのステレオをモノラルに分岐させ、プリアンプのチャンネル切り替えと歪み2台の切り替えにそれぞれ割り当てる



…とすることで、このコントロールが実現でき、プリアンプのチャンネル制御もMS-3のプリセットに仕込めるという算段です。

 

基本的なリレー回路の考え方は2台とも同じなので、同様のリレー回路を2つ作製。

4PDTのスイッチ回路を、2回路C接点のリレーを2つ使用し再現します。

 

回路実験を経て、リレー基板完成

 

ケース3つに地獄の穴あけ作業。

プリアンプとループセレクターはケースの材が薄い分、穴あけ後のバリが出やすいので、バリ取りが面倒です。

ステップドリルがあるだけマシかもですが、この作業、毎度ボール盤欲しくなります。

 

セレクターは前回のスイッチャーとほぼ同じ設計ですが、配線の効率からジャックの配置を変更しました。

また4PDT回路を再現したことで、LEDでどちらのループがONなのかわかるようにしました。

(実際の私の環境では、セレクターがすのこ下に隠れて見えませんが、後のプリアンプ回路の実験も兼ねて実装しました。)

 

中身はこんな感じ。信号ラインには安定のOYAIDE 3398-22です。

 

実際にできたので新旧比較がこちら

↓旧


↓新


新旧ともに、CTRとDCジャックは裏側にあります。

 

サクッとTRS→モノ変換器

どうせ見えないからとTip/Sleeve表記が適当ですww

 

今回最大の難関、プリアンプ回路の移植作業です。

各回路をすべて作り直すのは時間的にもコスト的にも断念。

 

もとのプリアンプからの移植にあたり、どこを活かし、どこを省くのが、もとの音から遜色なく音が出せるか実験し、以下の仕様に調整しました。

・ブースターは不要のため外す

・バッファー(SHOの可変抵抗を固定抵抗に調整したもの)は流用。なぜか外すと、ハイが出ず、こもった音になったため。

・昇圧IC回路も流用。KIP-VAC9の昇圧のみでいけないか実験したが、この回路も併用で昇圧した方が音が良かった。

・ループに仕込み、常時ONのためON/OFFスイッチ排除

・チャンネル切り替えをリレー回路で切り替え

・単体使用することも考慮し、チャンネル切り替えスイッチは外部コントロールと本体コントロールいずれも使用できるようにしたい。→スイッチジャックを使用し、CTL端子にケーブルが入っているときは外部コントロールのみ有効に。ケーブルを外すと本体スイッチで切り替え可能にした。

 

幸い、基本的なケースの幅が変わらなかったため、ケースの穴位置を同寸法で作製できました。

いざ移植へ・・・

 

分解前

 

分解後

 

移植後

長さが足りない部分もあり、一部配線材を張り直したり、音に関係ないところなんかは継ぎ足したりしてます。

リレー基盤が思いのほかかさばってしまい、筐体内のスペースがけっこうギリギリでしたが、なんとかジャックや他の回路に干渉しないように押し込みましたww

 

Befor

 

After

だいぶシンプルになりましたww

とくに、各スイッチ周辺の配線がなくなったので、音声信号のロスはだいぶ減らせたのではないかなと思っています。たかが知れていると言ったらそれまでですがww

見た目に関しては…もともとが、アルミダイキャスト筐体でかなり気合を入れて塗装もやっていたので、この手のアルミケースだとチープになった感は否めませんが、実用に足るのでまぁ良しとしましょうww

 

プリアンプ部の基本的な仕様は変わっていないので、赤チャンネルのGainを上げても歪みません。ただ、増幅/減衰する部位が変わるので、Levelをあげるのとは微妙に違った質感で音量が上がります。赤チャンネルは、歪みとのかけ合わせも含め、その辺のバランスを取りながら調整してます。

もう一方(青く光ります)はもともとキラキラギラギラなので、増幅周りはいじっていません。テレのミックスやフロントP90でも音がよく抜けます。

 

今回やってみて、なによりメインの機材の一角を担うものの修理が前提だったので、事故って壊さなくて良かったというのが一番ほっとしているところです。あとはいろいろいじりまわした新機構が動作してくれたことへの安堵でしょうかww

 

次回はボードに組み込んでみての実際の環境をご紹介したいと思います。

 

PC周りの電源環境改善グッズを買い集めたので、そちらにも着手したい今日この頃です。

ではでは。